今年度の公演について

 コロナ・ピリオドに突入してから少なからぬ公演が中止あるいは延期となっていることについて、随時お知らせさせていただいている。未告知のものや構想中のものも含めれば、中止あるいは延期となった公演はそれらの総数の何倍にもなるだろう。それでも昨年度は運良くいくつかの公演を敢行することが出来たが、今年度はデルタ株等の変異ウィルスの蔓延による感染拡大により、公演そのものの予定がほとんど立てられなかったばかりか、出演を辞退する公演すら生じてしまった(8月8日、31日の公演)。しかし、先月末からの感染者数の大幅な減少により、出演の機会が増えそうな見込みが立って来たのは、僅かな希望だろうか。直近の予定をNEWS & INFO.に掲載したので、ご覧になれれば幸いである。このほかにも出演が決定している公演があり、詳細が決まり次第お知らせさせていただきたいと考えている。

 ところで話は変わるが、NEWS & INFO.およびARCHIVES内の「公演記録」にこれまで掲載して来た諸々の出演公演には、タイトルのみではその演奏スタイルや作品発表のスタイルの詳細が分かりにくいものも時に含まれていた。筆者は幼少期から20代初めにかけて、クラシック/現代音楽の知識と技術を作曲と演奏の両面から蓄積して来た。しかし、これらのジャンルでの自作自演を含む発表以外にも、フリー・ジャズ/フリー・ミュージックの領域、あるいはそれに準じたスタイルのプラットフォームにおいて即興演奏を行ったり、ダンスや美術といったジャンルのアーティストとコラボレーションを行ったりしている。異なる演奏スタイルや作品発表のスタイルの併存は筆者の内部においては齟齬をきたすものではなく、むしろいたって自然な営みの表れであるから、ウェブサイト上においても特に区別したり内容を詳らかにすることなく、告知を行っているというのが実情であると言ったら良いだろうか。今後もこうしたラフな仕方で告知を続けることになるかと思うが、よろしくお付き合い願いたいと思っている(なお、以前にも書いたが、既存楽曲を演奏する公演については数が膨大となる為、告知をしていない)。

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