日本はコロナ禍のこの一年を無駄にした

 先週、コロナ禍下での再度の緊急事態宣言延長が行われたが、毎日の新規感染者数は微増に転じている。家に居ることが耐えられなくなった人々による外出が春を陽気に誘われて増えた為であろう。所謂「自粛疲れ」であるが、そもそもこんなに長期にわたって自粛をしなければならないような状態にしてしまった政府の無策こそが非難されるべきである。政府レヴェルのコロナウィルス感染対策は、自粛要請と併せ完全な休業補償、PCR検査の全国的実施、感染者数ゼロまでの緊急事態宣言継続が絶対に必要であるが、休業補償はケチり、PCR検査は利権問題と陽性者隠蔽を目的に行わず、感染者数がまだ多いのにも関わらず経済の為に宣言解除を行うなどというのは、完全に非科学的政策である(政府が経済の為に感染者数を増やすGoTo事業などもってのほかだ)。誰にでも分かるであろうこれらのことが行われないのは、カネが惜しいことと東京オリンピックを何としても開催したいが為である。その東京オリンピックも開催出来ると考えるのが馬鹿げている。

 この一年、日本はただダラダラと感染者数の増減を弄び、結果的に感染死者をいたずらに増やし、いつまで経ってもコロナ禍の中から抜け出すことが出来なかった。経済と感染防止を両立するなどという非科学的政策を取り続け、中途半端な感染防止策と子どものお小遣いのような僅かな補償によって国民を愚弄し、一年間を無駄にしてしまった、中途半端にやろうと思えば一ヶ月で感染者数をゼロに持って行くことが出来ただろうに。台湾、韓国、中国、東南アジア諸国、ニュージーランドを見よ。私には、世界中の国がコロナ禍を克服して平常生活を送れるようになっても、日本だけがダラダラとコロナ禍下で緊急事態宣言の発令と停止を繰り返し続ける愚かなさまが思い浮かぶ。まさに「ウィズ・コロナ」である。今の日本の状態を招いた自民党安倍・菅政権を強く指弾する。

2 thoughts on “日本はコロナ禍のこの一年を無駄にした

  1. そう思っておりました。根拠の無いだらだらの緊急事態宣言に意味は本当にあるのですか?後ワクチン接種について、密の国家の方々が、国の民の模範を示して先にワクチン接種して下さい。医療従事者の身の安全確保絶対に出来ると保障無い事を始めとして、総理大臣を始めとして政治家、いや、政治屋様が先にワクチン接種してフラキシーショック及びそのデータ収集が先だと思います。高齢者や、弱い立場の方々の為に不明瞭且つ不当な事はしないでください。

    • 国民は緊急事態宣言に慣れてしまっています。無駄にした一年を取り戻すことは出来ませんが、今からでも完全な休業補償を行ったうえで感染者数ゼロにまで持って行く必要があります。ワクチン接種についてもおっしゃる通りで、政治家による先行接種と副反応のデータ収集が国民の不安を払拭します。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です