原発震災から3年。


 あれから3年経つというのに、日本政府と原子力ムラは原発依存から脱却するどころか、ますますのめり込み、国民を愚弄し、忘却へと追いやろうとしている。福島に未だに帰れぬ人々が13万人、原発によって死に追いやられた人々が1000人、という厳然たる数字から目を逸らし、原発被蓋を矮小化してみせようとする人々によって、再稼働への道が着々と進められている。私は3年前のあの日以降、日本政府は原発被害を隠蔽するだろうと直観した。そして、それはその通りとなった。この国では望めなかったことではあるが、政府と原子力ムラがあの事故を科学的に見据え、原発依存脱却に舵を切り、国民と被害者に謝罪と必要な補償を全面的に行うことを約束したならば、原発に反対する多くの人々から信頼を勝ち得ただろうにと思う。
 
 原発政策に影響力を持つ人々のうち、新しい頭脳を持った、否、カネに惑わされない、科学的な態度を維持出来た一部の政治家や企業家が、原発依存を猛省し、原発が無くともエネルギー確保に全く困らないことを啓蒙するようになった。人は変わることが出来るはずである。しかし、直接的にせよ間接的にせよ、原発との間に利害関係のある人々の多くは、国のサステイナビリティよりも目先の経済を選択している。大変残念なことだ。
 
 世界を見渡せば、3.11以後、脱原発の潮流が一層強まっている。当然、西欧諸国の動向のみを言っているのではない。目先の経済優先、合理的思考と先見性の欠如により、原発に固執する日本の特異性が、世界の中で際立っている。この状態から脱却する為に、声を挙げ続けよう。


 

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