3.11から早くも一ヶ月が過ぎた。震災が起こらなければ、福島第一原発は今も稼働を続け、その、内包する危険性が大きくクローズアップされることもなかっただろう。一ヶ月前に起きた震災に何か一つ教訓があるとするならば、それは、少なからぬ数の国民が、原発が抱える破局的リスクについて実感し、反原発に向けて動き出したことだろう。しかし、一方では、一昨日行われた統一地方選における、原発容認派の現職知事の再選など(玄海原発を擁する佐賀県など)、脱原発への市民の意志が、実効力を伴った集団意志にまでは醸成されていない一面も見られる。震災を機に芽生えた、原発に対する芯からの恐怖とそれへの対応力は、今後組織的に洗練されていかなければならない。喉元が過ぎれば・・となってはならないのは、大前提である。
浜岡原発に代表される、他原発の停止への声も上げていきたい。