Portrait 撮影:愛知芸術文化センター 猪熊康夫


小森 俊明


作曲家、編曲家、ピアニスト。
現代音楽、クラシック、異分野のアーティストとのコラボレーション、集団即興演奏、フリー・ジャズ、合唱の6つの分野で活動。


東京藝術大学音楽学部作曲科を経て同大学院音楽研究科修士課程作曲専攻修了。これまでに作曲および音楽理論を國越健司、松下功、野田暉行、小鍛冶邦隆の各氏に、ピアノを三谷亜佐美、阪倉良百、故・市田儀一郎、遠藤恵眞子、岡野壽子の各氏にそれぞれ師事。また、陶芸を鴨下知美、茶道を故・境和子の各氏に師事。


管弦楽曲、室内楽曲、ピアノ曲、歌曲、サウンド・パフォーマンスの各分野にて、日本交響楽振興財団作曲賞、東京国際室内楽作曲コンクール、東京国際歌曲作曲コンクール、AACサウンドパフォーマンス道場(愛知芸術文化センター)、EXPERIMENTAL SOUND, ART & PERFORMANCE FESTIVAL(トーキョーワンダーサイト/現トーキョーアーツアンドスペース)ほか、入賞・入選多数。また、ピアノのオーディションへの入選も多数。


5歳の時よりスズキメソードにてピアノを学び、6歳より自発的に作曲を始める。10歳の時にオーディションを経て才能教育東海管弦楽団とモーツァルトのピアノ協奏曲を共演。高校1年より音楽理論を学ぶ。東京藝術大学の教授や講師に師事せずに同大学への現役合格を果たす。大学時代には現代音楽研究団体「Contemporary α」に所属し、大学院時代にはさまざまなアート・プロジェクトに参加。2010年に自作自演による個展(主催:トーキョーワンダーサイト/現トーキョーアーツアンドスペース)を開催。2011年、サイエンスチャンネルの番組監修。2015年、集団即興演奏のパイオニア的存在である「タージ・マハル旅行団」を小杉武久とともに結成した電子即興音楽家の永井清治、同グループの流れを汲む「永井清治グループ」のメンバーで、サウンド・アーティスト/著述家/仏教美学者/フリーランス・エディターである河合孝治の各氏と、フリー・インプロヴィゼーション・ユニット「空観無為」(くうがんむい/Empty Acition)を結成(のちに、詩人+音楽家ユニット「カタワラノ永遠」メンバーで、サウンド・アーティスト/メディア・アーティスト/哲学者(主にドゥルーズとはじめとする現代フランス哲学研究)の織田理史氏がメンバーに加わる)。2018年、恐らく世界初となる能舞台におけるオルガン演奏を行う(久良岐能舞台、横浜市)。同年、自作自演による個展(主催:品川アミーチ・デッラ・リリカ)を開催。


これまでにあらゆる形態の演奏の現場を経験。既成のジャンルと制度に捉われない自由な視座と、中央集権的システムと権威主義から距離を置いたインディペンデントな立ち位置のもと、美術、文学、演劇、ダンス、映画、建築をはじめとする芸術全般、哲学、社会、政治、科学等にも目配りしつつ、さまざまなスタイルによる作曲、サウンド・パフォーマンス作品の制作、編曲、さまざまなスタイルによるピアノ演奏、キーボード演奏、鍵盤ハーモニカ演奏、クラリネット演奏(自作自演、即興を含む)を行う。純粋な音楽作品の作曲・演奏のみならず、世界的なアース・アーティストである池田一氏をはじめとする、ダンス/舞踏/映像/アート(美術)/パフォーマンス・アート/文学/演劇/茶道/フラワー・アート等の異分野のアーティストとのコラボレーション(演奏および作曲による)、映画/舞台作品/パフォーマンス・アート作品への楽曲提供にも注力している。そのほか、音楽教育、楽曲研究、公演の企画運営、執筆、講演、現代芸術研究、口頭発表(学会発表を含む)、英文科学記事・論文の翻訳等にも携わる。自作楽曲は東京フィルハーモニー交響楽団、ヴィルトゥオーゾ横浜等、日本を代表する演奏団体によっても演奏されている。


3.11以後はさまざまな震災復興支援プロジェクトにヴォランティアで参加。主なものは以下の通り;2011年、世界の100人の現代音楽作曲家が参加する「ヒバリ震災義援音楽配信プロジェクト」(演奏:mmm…/Fl.間部令子、Vn.三瀬俊吾、Pf.大須賀かおり)に『すこしげんきがでるかもしれないわるつ(ありあふう、みに)』および『この澄みきった青空』を提供し、世界中に配信/同年、『東日本大震災に寄せる哀歌』を作曲し、所沢にて発表(演奏:Pan Fl.Fusako Sidler, Pf.小森俊明)。続いて、脱原発をいち早く決定したスイスの3都市(ハーム、チューリヒ、バーゼル)にて発表(演奏:Pan Fl.Fusako Sidler, Pf.Sarah Haessig)/2012年および2013年、仙台市のせんだいメディアテークで行われた震災巨大画(制作:加川広重氏)に寄せた朗読劇『長旅のいしずえ』と『こころの駅』に『東日本大震災に寄せる哀歌(Pf.版)』、『揺るぎないもの』および『飛び立ち、輝く』を提供したほか、即興演奏も行う(Pf.小森俊明)/2017年、世界的な弦楽器製作者・修復家である中澤宗幸氏の手により陸前高田の「奇跡の一本松」から作られたヴァイオリンを世界の1000人のヴァイオリニストが弾き継いでいく全世界的プロジェクトの一部を成し、ニュージーランド3大都市(オークランド、ウェリントン、クライストチャーチ)を巡演する“Tsunami Violin concert tour”(演奏:Isomura Brothers/Pf.Kent Isomura, Vn.Shauno Isomura)にて、日本を代表する若手作曲家の一人として『東日本大震災に寄せる哀歌(Vn.Pf.版)』が坂本龍一、武満徹、芥川也寸志、伊福部昭らの作品と並んで取り上げられ、好評を博す。
また、3.11以後は日本のサステイナビリティを担う子どもたちの将来性に鑑み、子ども向けの楽曲作りや、ヴォランティアによる障碍児への音楽指導を不定期で行っている。


日本国内およびヨーロッパ・アジア・オセアニア各地域の国々にて作品発表を行うほか、楽譜出版(音楽之友社、JFC、イレーヌ)、CDリリース(JFC、JILA、Chap Chap Records)、放送(かわさきFM、FMおだわら等)、誌上批評(音楽の友、音楽現代、ダンスワーク等)、紙上紹介(毎日新聞、神奈川新聞等)されている。また、「FMおだわら」にトークと演奏で出演。著書に『アート・クロッシング創刊号 特集:池田一と水たちよ!』および『アート・クロッシング第2号 特集:豊住芳三郎』(以上、TPAF刊、共著)がある。


2013年3月まで桐朋学園大学非常勤講師を務め、現在、横浜音楽理論・和声指導研究所代表兼講師、音楽教室エコール・ドルフェ代表兼講師、メイプルカルチャーセンター講師兼伴奏ピアニスト、日本イザイ協会顧問、東京藝術大学音楽学部同声会神奈川支部会役員、藝大神奈川同声会新人コンサート運営委員、(社)日本作曲家協議会会員、芸術メディア研究会会員、フリー・インプロヴィゼーション・ユニット「空観無為」メンバー(ピアニスト)、フリー・ジャズ・ユニット「コスモスリポート」メンバー(ピアニスト/キーボーディスト)、混声合唱団「荏原混声合唱団」ピアニスト、女声合唱団「あすなろ」ピアニスト、女声合唱団「コーロ・ジョイア」ピアニスト。